新陳代謝
こんにちは。
今回も描きかけの作品ですが。
ちょっと記録がてらここに記したいことがいくつか出てきたので書いてみます。
今週、初めて職場で絵を描いてと言われまして。
お店で扱う商品の宣伝なんですけど
それなりの大きさで、自宅でも最近そんな大きいもの描いてなかったなーと思って。
これが今回限りのお願いなのかは分からないのですが、自分がプライベートで絵を描いているという認識をしてもらった上で職場からのお願いをされたのが、多分きっと人生初なんです。
それまではプライベートの友人に頼まれるか、あとは仲良い人にはサプライズイベントでプレゼントしたりとか。(転職、引越し、誕生日など。)
ウエルカムボードも少しだけやりました。
けれど仕事においては、プライベートの制作とめっきり分けて取り組んでいて、まして頼まれるなんて夢にも思っていなくて 笑
不慣れで歪な形にはなってしまいましたが、ただやってみて、すごくすごく楽しかったんです。
それで、自分がこれまで何をしたかったか、何が好きだったかを
また忘れていた箱の中からバーーーっと沢山出てきて。
過去の記事で、もう1人の自分がそれを取り上げて、また仕舞おうとする感覚があると描きましたが
自分でもびっくりするくらい、そんな「もう1人の私」はいませんでした。
ああ、なんだ。好きな物なんて1つじゃなくていいし、さらに言えば、私は本当に絵が描けるならなんだって好きだったのだ、と。
人物がとか、蝶の標本画風とか、猫とか植物とか。
全部1個1個が独立して存在しているのだと思っていました。
でも違ったんだな、と。
少し前から、体質改善で起床時間と朝食に必ず食べるものを決めているのですが
この世界には人工も自然物も全てが呼吸をしていて、乾きと潤いの両方を持っているのだと実感しました。
全てのものが、それぞれの呼吸をしている限り、私の呼吸も全てのものと繋がっているんだなと思います。
呼吸をすれば乾き、どこかで私たちは潤い、そしていつかは老いて古くなります。
そういう世界にいることにやっと気づいて、それは決して不幸ではないのだと気づきました。
古くなっても、何かが新しくなっていくのは確かなので。
呼吸をする限りは新しい世界に触れていこうと思い始めています。
私の中に何かが生まれなければ、描く意味はないと思っていました。
なのでいつか、その生まれゆく何かが自分へ巡ってこなければ
私はきっと描くのを辞めるだろうと思っていました。
それがこの描けなかった2ヶ月間かもしれないとも思いました。
けれど呼吸をして乾いていく限り、私は描くのだろうという気持ちへ変わりました。
まだ作品はとても少ないですが
たとえ数年後であっても個展などを開けるように
もう一度気持ちを引き締めようと決めました。
まずは秋の彫紙アート会員展へむけて制作していきます。
それでは、今回はこの辺で。