Decembersnow19

好きなものを描いたり載せたり。 2015年から彫紙アートの作品を作っています。FBやTwitterやっています。絵描きさん、作家さんからのコンタクトもお待ちしています。

学校という場所から改めて学んだこと(3)

そして最後の授業を迎えると、私にとって忘れられない出来事が起きました。卒業課題として最後にチームを作って制作をしたのですが、メンバーでオリジナル通販サイトを作ることになり、そのWEBサイトに私の絵を全面的に使おうということになったのです。

チームには【リーダー】、【サブリーダー】を担当する人もいたのですが、まずリーダーからメンバーへの役割分担がとても的確でした。そのひとは一企業としての通販サイトの見据え方も本当に素晴らしかったのですが、その人から開口一番で

「こWEBサイトはイラストも積極的に使いたいから、あなたはこのチームのイラストレーターを担当してね!」

と、復帰した当日から言われたのでした。

もう目が点のびっくりでした。そ、そんな大役を自分が・・・?と。

そしてそこからの時間がとにかくすごかった。

 

まず輸入食品や調味料のオススメを取り入れたサイトにしようとなったのですが、ミーティングではどんな世界観の通販サイトか、集客のターゲット層はどんなお客か、どんな新しい商品のアイデアがあるのか、メンバーみんなが「やりたいことを諦めずにトライする」熱意がはじけていて、ミーティング中ももどんどん新鮮なアイデアが生まれていきました。

その中で私は主ににロゴや背景、アイコン画像を制作しました。

個人制作の授業用にで用意していた桜とカラスアゲハのイラストや、今回のアイコン用に考えた新しい蝶の絵と、背景用にボタニカル風の線画を考えて、メンバー共通フォルダへ作品をアップロードすると、先生やメンバー皆が「いいね!」と言ってくれたり、サポートしてくれた別の先生も「もう手直しいらないので、このまま使おう」と話してくれて、この時はそれだけのクオリティを自分が持っていたことがまず嬉しかったです。

それだけじゃなく、自分の作品がサイトイメージにしっくり来ていたこともよかったです。

 

 

 



 

同じチームじゃないクラスメイトからも、かわいい、素敵ですねとか、癒されると言ってもらえて、正直そのたびに照れていました。

担任の先生からは「グッズに使えるような良いデザインですね。これはもう商品化できるイラストだと思う」と話してもらえて、それは後の自分にも大きな自信へと繋がりました。

とくにチームリーダーや隣の席だったチームメイトの人からは何度も作品を推してもらって。私にはもったいないほどのありがたさでした。

それほど良い印象を与える作品が作れるなんて、これまでも思ってもいませんでした。

その出来事で、それまでただ苦手を克服するためだった訓練校の授業が、急に方向転換したというか、自分が職業訓練を受ける意味や、訓練校でできることも全く変わってしまったので、とにかくやらなきゃ!と掻き立てられる数日間になりました。

それまでは自分の絵を「もし販売されるなら買いたい」と言われたり、自分の絵を商品化したり、将来につながる何かにできるということは、弱気な部分もあってとても考えられませんでした。

そんな私に大きな希望をくれたメンバーには、今でも感謝の気持ちが絶えません。

きっと就職へのスキルだけではなく、人に自分の作品を好きになってもらえることや、自分の作品を堂々と人へ提供する勇気とか、今の私にとても必要なものをこの時にもらったのだ思います。

 

特に今でも思い出すのは、

「ここを卒業したら、ぜひ作家業を考えてほしい。絶対に作品がほしい人はいる!」

「あなたの絵を好きになった人が、このクラスにだっているよ」

「就職はデザインに関係なかったとしても、諦めないでこの制作を続けてほしい」

と話してくれた人たちがいたことです。

 

私たちのチーム制作のWEBサイトは、品評会でもとてもいいお言葉を先生から頂きました。

コンテンツが輸入食品や調味料で高いニーズ性であることと、自身がそれぞれ担当したページもオリジナルにあふれ、独自性のあるいいサイトになりましたね、と。

 

あのミーティングの熱量がそのまま形にできたことが実感でき、メンバー皆で喜ぶことができました。

 

 

そしてこの熱は冷めぬまま、信じられないのですが、この翌日に卒業式を迎えました。

これまで授業をで取り組んでくださった先生方のお祝いの言葉と、卒業証書をもらった後で、この三カ月を終えた感想をクラスみんなで輪になって話しました。

 

いやあ・・・・・・・だめでした。泣きました(笑)

小中高の卒業式でも泣かなかったのに・・・。

こんなにいい仲間に恵まれると思ってもいなかったです。

 

クラスで一番覚えるのが遅い私に、辛抱強く見守ってくれたクラスメイトの人たち、弱気な私を力強く引っ張っていってくれた担任の先生、最後に私のやりたいことを存分やらせてくれたチーム制作のメンバー。

本当に思い出は尽きません。

就職は3週間たったいまでもまだできていませんが、Twitterで関わっている作家さんとの関係がほんの少し変わったり、個人的にグッズ販売は変わらず興味あるので、引き続き活動に活かすことができています。

私にとっては、それだけ大きな経験値です。

 

さて、最後になりますが

パソコンの入力も慣れてきたこともあり、今後はブログを移転することを具体的に考えています。

考えているのはnoteさんで、実はもうヘッダーまで編集終えているんですが、最初の記事をどうしようかなと考えているところです。今後noteさんで更新していくときは、あえて深く触れなかった通院のこと、作品の詳しいきっかけや意図、彫紙アートに対する説明など、それぞれコンテンツとしてしっかり書いていく予定です。

なので、ここのブログとは雰囲気がかなり変わることと思います。

リンク付けはなるべくしたいと考えているので、興味ある方は、ぜひ。

はてなブログさんとは、10年にわたる時間を利用させて頂きました。

決してまめな更新でもなかったですが、素敵な作家さんやブロガーさんを知ることもできたので、貴重な10年間でした。

購読させて頂いている方の記事はこれからも楽しみにしております。

 

それでは、次回の更新でお会いできますように。