画廊巡り
先週の土曜日に、切り絵作家としてご活躍されている
長屋明さんのギャラリーへ足を運びました。
以前、とある番組で長屋さんの作品を拝見した時
工作で使うようなごく普通のカッターで、信じられないような繊細で細かい作品を作られていることに驚き、強烈なインパクトがあったことを今でも覚えています。
それからまた、ふとしたきっかけで個展があることを知り、休みがちょうど重なってたので嬉々として茗荷谷へ向かったのでした。
このときの私は、まさかご本人が在廊されてることなんて全く想定せずに、ただ作品を見ることだけを考えていました。
ギャラリーといっても、もとはご本人の事務所だというOKGギャラリーは、一見普通の住宅の並びにあるため、この場所を知らない人は思わず通りすぎてしまいそうです。
(誰ってそれは私のことなんですけど)
おそるおそる入ると、事務所の人がにこやかに挨拶してくれまして。
私「初めて来たんですけど、は、入って大丈夫ですか?」
「もちろんですよ、どうぞどうぞ(^^)」
中では私含め、数人のお客様が作品を眺めていました。
作品を見てたら、長屋さんご本人から挨拶をして下さいました。
「こんにちは~(^^)」
私「(びくっ)←驚
こ、こんにちは」
「初めてのかたですよね?」
私「は、はい」
「どうぞゆっくり見ていって下さい~(^^)」
長屋さんとはその後、個展を知ったきっかけや、切り絵の話でしばし談笑させて頂きました。
切り絵を始めて20年のキャリアを持つという長屋さん。
これだけ繊細な作品を作る技術を持ちながらも、ご本人はとても気さくな方でした。
緊張で噛みまくりの私に対しても、にこやかに色々話してくれて、その話からも得るものがとても沢山ありました。
このポストカードにあるサックスの作品が、以前テレビで紹介されたものでした。
繊細な作品を、繊細な作業で作り続けること。
そして作り続けることで積み重ねられていく技術と年月。
長屋さんの言葉で、いまの自分にすごくしっくりきたことが
「つらいと感じながら続けるよりも、楽しいこと、好きなことをして心を豊かにしていたほうがいい」。
なんだろう、このずっしりと感じる重みは(笑)
絵をかくこと、作品をつくること。
それだけで、日常で一見マイナスに見えることも、全く違った見え方になります。
そして長屋さんは、実際に目の前で作品を切っているところも見せてくれました。
(いろんな意味でこれが一番緊張しました)
最後まで笑いかけてくれ、本当に優しい対応をして下さいました。
もう胸もいっぱいになってギャラリーを後にしまして、このあとは別の画廊へ向かいました。
(長くなるのでこの先はまた次回に)
これからの制作に、とっても良いエネルギーをもらいました。
ぜひまた別な展示会でもお会いできたらと思います。
作品の下絵、頑張ろう。