2014-05-09 End story 卵を床に叩きつけるように柔らかいものを壊すなんて、とても簡単。 あんなに眩しかったのに いつのまにこんなにも古びてしまったのだろう あんなにも 確かなぬくもりであったはずなのに 簡単なことだ。ずっと目をそらし続けたことだ。 それに気づかぬふりをしただけのことだ。 事実は小説より奇なり。 胸を揺るがすような感動や奇跡なんて、存在しない。 だから眠ろう。 目を閉じて。 ここだけがきっと本当の居場所なのかも知れない。