切る、折る、そして祈る。
おおおっと、前回の記事から早くも2週間。
今年のうちに更新したい内容の半分も書いてません。
危うく2018年に追い越されてしまうところでした。
さて。
先月のことになってしまいますが。
お茶の水駅からすぐ近くにある「おりがみ会館」に立ち寄り
「第二次切り折り紙の世界展」
に行ってきました。
フェイスブックでずっとフォローしていた川崎利昭さんの作品を見に行きました。
この会場では他にも有名なカジタミキさんや、中村隆行さんの作品も展示されていて、本物の神ワザ世界の人たちの集約でした………。
千羽鶴のコンセプトから、本当に千羽で構成された作品。
おりがみ会館という場所の雰囲気と合わさって、とてもエネルギッシュな存在感です。
折ると祈るという字はよく似てるという、まさにその言葉通りだなと実感。
切り折り紙のキット展開もありました。
個人的にこの見せ方はすごい良いなって。
彫紙でも活かせたらいいなぁと。
額に収めるだけでは、紙の美しさを伝えきるにはもったいないなぁと思うのです。
カミヤ•ハセさんの作品。
ボトルの中に切り絵が入って、さらにはライトアップできるという秀逸な作品。
ボトルの中に紙。
それだけでもグッとくる要素を、さらにはライトアップ。
切り絵のライトアップは沢山ありますが、それがボトルになっただけでこんなに美しいなんて。
切り絵としても素晴らしいですが
ボトルオブジェが好きな人も、このハセさんのHPをぜひ見て欲しいです。
うっとりするようなデザインが沢山です。
主催の一人である川崎さんのブース。
レジンの中に蝶やサソリや、いろんな昆虫や生き物の切り絵が入っています。
これがまた小さくて精密なのです。
………小さいから個々の作品が全然見えないですよね。
言い訳ですがこの日、ほんとカメラの撮り方が良くなくて………
川崎さんのももっと寄りたかったのですが。
緊張して全然アングルが安定できませんでした。
お約束のあがり症。
川崎さんの作品では、過去に明治の「ザ•チョコレート」でパッケージからサソリを立体にしたものがメディアで取り上げられています。
写真だけなら、ツイッターで見たことある人も多いのではないでしょうか。
さらに実はこの川崎さん、彫紙アートの方とも繋がりがあって
彫紙を知ってくれていたのもあって、作品や作家さんの説明(というかもはやプレゼン状態)や、お互いの作品づくりのことも、すごい話し合えました。
作品の内容から、てっきりバリバリ職人気質で寡黙なイメージをしてたんですけど、全くの逆ですごいフレンドリーでした。
フェイスブックもフォローしてますと伝えたら、お友達申請もして下さり。
改めて、SNSってすごいなぁと(笑)
川崎さんはレジングッズだけではなく、切り紙の作家さんとしてもすごい展示をされています。
実はひと目でも、ずっと本物を見たい作品があって。
来年こそは、そこでもお会い出来たら良いなぁと思っています。
とても良いご縁になったのではと、嬉しい帰り道になりました。
12月に入り作業量は減っていますが、色々な作家さんからの情報でわくわくしています。
今日は久しぶりに体調を崩していたこともあり、ゆっくり本を読みつつ、調べもの。
新しい発見もあったので、またここで書けたらと思います。
それではこの辺で。
動く油絵
先月末、学生時代からの友人(もう十数年越し)と映画を見てきました。
「ゴッホ 最後の手紙」という映画。
実写で撮影したフィルムから、油絵タッチに描きあげ、さらに加工し直した画期的な作品でした。
ペイントされた油絵の具が動く様子がとても素敵でした。
ストーリーは、ゴッホが亡くなった翌年での時間軸で、ゴッホに関わった人たちからゴッホ自身のビジョンを見出すというもの。
ゴッホ自身の主観ではなく、生前の彼に関わった人たちの視点から描かれていたのも魅力的的でした。
上野では吹き替え版でしか公開していなくて、知らずにみたら主人公が大好きな山田孝之くんでした(笑)
でもやっぱり、映画の口元の動きや表情、時代背景からしても字幕版が見たい。
ので、公開に間に合わなければDVD発売を待とうと思います(笑)
この日は映画の後に足湯カフェ、星乃珈琲でスイーツを堪能しました。
友人との近況話にも花が咲き、これだけ沢山の時間を話したもの久しぶりでした。
私の彫紙アートでの動きも応援してくれて、以前よりずっと心身ともに健康的になったねと言われました。
でも多分それは、それまでのことがあってこその事なんだとも感じています。
健康的とは言えなかった時の私は、足りないものを自分で作ろうという努力をしませんでした。
目の前のことで精一杯という言い訳を盾にして、自分を正当化していました。
さらにはそれを人に押し付けてすらいました。
これだけの情報社会で、これだけツールに溢れた時代で、これだけ最低基準でもきちんとした生活ができる環境で生きられる中で、微力ながらにもできることはあるということを、作品を通して知ることができました。
私は今になって自分と向き合う、人と向き合うということを学んでるのだと思います。
最近、またとある人の展示に足を運ぶことができました。
その話はまた後日。
年末は気持ちをしっかり整えつつ制作していきます。
「向き合う」ということ。
前回も載せた、赤井都さんの「そのまま豆本」から作ったもの。
こちらはエレガントなデザインで、可愛らしさも増しています。
豆本、とても作るのが楽しいです。
もともと本を作るのも夢だった時期があり、本が好きな私にとっては、豆本も魅力的です。
とりあえず、引き続きもう何点か作る予定。
ここ最近で、今後の自分の動きが変わるような出来事がありました。
多くは書けませんが、これまでの自分の考えを根本的に変える出来事の一つだと思います。
年に一、二度の展示に対して、どれだけのペースで制作するかというのが、これまでの動きでしたが
それだけでは、自分が思うようには成長しないことに気づきました。
その上で、今の自分の身に起きた出来事というのを改めて受け止めて、そして初めてやっと、今後どう制作と向き合うかが具体的に見えてきました。
制作にも計画性、目的をしっかり持たなければいけないし、そのためにも気持ちや体を大切にしなければいけないことにも気づきました。
え、今更?という感じもしますが(笑)
というのはまぁ、最近までとてもイライラすることが多く、なかなか自分の中から出ていってもらえないそのイライラに、随分苦しめられました。
イライラの原因も一つではなかったので、その都度対処していくのにも色々な方法が必要でした。
例えば不眠を解消するのに、寝る前に一杯のカモミールを温めて飲んだり。
ストレスで強張った体をほぐしたり
似たような経験談や価値観の人の作品に触れたり
出勤前の身支度にかける時間を増やして、気持ちの余裕をもたせたり。
好きなことをする以外でも、自分を労ることで、気づくことも多いです。
自分を大事にしようと気づいたのは、自分にとってやっぱり作品をつくることは、それなりの意味があるからなんだと思います。
自分自身との対峙も大きいですが、今関わっている先生方と作品を通して向き合ってきたことが支えになっているのかなと。
何気なく入ったこの世界で、これだけ大切な居場所になるとは思いもしませんでした。
何はともあれ、頑張っていきます。
つくること。
展示が終わって早くも2ヶ月あまり。
結果は別として、今年は割と去年よりも作品を作る機会が増えていました。
多分きっと、その集中力が切れてしまったのか、10月いっぱいまで疲労が抜けず、空っぽの状態でした。
何もせずに過ごしてしまうのは良くないので、たまには気分転換に何か他の作品を作ってみてもいいかも?と
ふと、かなり前に豆本を作りたかったことを思い出しました。
赤井都さんの「そのまま豆本」という本が、冊子の中に既にキット化された豆本があり、切り取って組み立てられる仕組みになっています。
2、3年前かな。買ったの。
まだ体調が優れない時期だったこともあり、結局眺めた後は本棚へしまったんですね(笑)
きっといい気分転換になると思い、いそいそと引っ張ってきました。
こちらが作ってみたもの。
左側では唐突に見える500円硬貨。
大きさ参考になればいいのですが。
本の中の内容も、豆本のかわいさが最大に表現されたデザイン。
印刷は綺麗だし、作っているだけで幸せな気持ちになってしまいました。
のりづけではなく、糸とじになることで手作り感、あたたかみが増しています。
展示作品を振り返って、沈みがちだった気持ちも少しずつ回復してきました。
結果はどうあれ今年も、自分の目標はある程度達成できたのだと思います。
だからこそ、今後どうしていくかが考えられるのだと、今はそこを信じてみようかな。
ここもお休みしていたので、書きたいことは沢山です。
とりあえずは今日はこの辺で。
音と文字と映像と
展示での搬入のため、目黒へ初進出しました。
外の風景の写真なんて、どれくらいぶりでしょうか。
会場は小学校や市民プールがすぐそばにあり、駅から少し離れて並木道を通っての、のどかな道のりでした。
一変してその前は
駅前は古ーいラーメン屋や、飲み屋(という表現が合いそうな、昔ながらの居酒屋)や、焼き鳥屋があって、全く違う雰囲気にびっくりしましたが(笑)
搬入は昨年の展示よりも、ワイヤーを使っての展示だったため、思ったより大掛かりな準備でした。
前々日にウェルカムボードを完成させ、そのまま額装と郵送を一気にした私は若干すでに疲労気味で、思うより設営の力になれず…
流れを見て、個人的に経験とさせてもらうのみでした。相変わらずのチキンメンタル。
週末は青森へと向かい、離れて暮らしてきた従兄弟の結婚式へ。
ウェルカムボードは思いの外、好評にとってもらえたようで、ようやくやっと肩の荷がおりました。
式中は、思っていたより大きな会場と人の数でぐったりしてしまい
途中で受付にあるソファで休んでいたら、ウェルカムボードを写真にとってくれている人がいて、これはちょっと驚きつつ、嬉しかったです。
似顔絵なので、ここでの掲載はちょっとできないのが少々残念ですが。
それでも今回の展示で学んだことは、手数や労力をあげることよりも
自分の普段からの感覚や感性をあげることのほうが大事だなと実感しました。
どんなに手数が入っても、作品の内容に重みがなければ響かないなぁと。
見た目だけ綺麗な作品を求めるんじゃなくて
いろんな角度から物事を見て行くことも必要。
書き出せばきりがないので、これ以上は自分の反省として(笑)
この記事を書いている今日までは、仕事づけに戻りやや無気力でしたが
今後の志向を改めて練り直しつつ。
徐々に次の作品へととりかかる予定です。
ここまで約2週間かかりました笑。
数日で切り替えてしまうプロの方や、ワークショップをされてる人たちのモチベーションは本当にすごいと思う今日この頃です。
が、しかし私もいつまで甘くいてはいけないので、引き続き精進します。
頑張ろう。
以前より不思議と、共感するのは
きっと手探りで私も日々過ごしているからなのかな。
それでは、また。
そして、告知
会員展になります。
今年も参加させて頂きます。
まだまだ幼い作品ですが。
入場料は無料です。
今年こそ在廊したかったのですが
青森まで飛ばないといけないため、今年も設営のみの参加になります。
ご興味頂けましたら、ぜひ。
切り絵の立体作品とも言われる彫紙アート
もっと沢山の人に見ていただけたら、大変嬉しいです。
この展示が終わりましたら
私も作家活動の一環に入ろうと思います。
まずはグッズづくりなどから。
これからも沢山の人と出会えたらいいなと思います。
仕上げ
完成、そして額装しました。
今回はマットに挿し色で赤を入れてもらいました。
ただのホワイトのマットが入るより、雰囲気も変わって見えます。
額装の大切さを、身にしみて感じるようになりました。
残すところはウェディングボードのみ。
こちらも、明日には額が届く予定なので
頑張って仕上げます。
やることが盛りだくさんです。